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室生寺
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女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名があり、現在は石楠花(しゃくなげ)の名所としても知られています。
奈良時代末期の宝亀(ほうき)年間(770年~781年)、東宮山部親王(とうぐうのやまべのしんのう・のちの桓武天皇)の病気平癒のため、室生の地において延命の祈祷したところ、龍神の力でみごとに回復したので、興福寺の僧・賢璟(けんけい)が朝廷の命でここに寺院を造ることになったといわれています。
現存の室生寺の堂塔のうち、創建頃(9世紀前半)にまで遡ると見られるのは五重塔のみであり、現在のような伽藍が整うまでには相当の年数を要したものと思われます。
室生寺の四至には「門」を設けており、田口の長楽寺を東門、大野の大野寺を西門、赤埴の佛隆寺を南門、名張の丈六寺を北門としています。
室生寺は長らく興福寺との関係がありましたが、元禄7年(1694)、真言僧・隆光(りゅうこう)が興福寺に室生寺の分離を要求し、元禄11年(1698)には興福寺から独立して真言宗寺院となりました。その後、江戸幕府5代将軍徳川綱吉の母・桂昌院(けいしょういん)の寄進によって山内の堂塔が修理されています。昭和39年(1964)には、真言宗豊山(ぶざん)派より独立して真言宗室生寺派の大本山となり、現在に至っています。
境内の建物や仏像の多くは、国宝や重要文化財等に指定されており、なかでも国宝の五重塔は屋外の五重塔では日本最小として知られています。
所在地 | 宇陀市室生78 |
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電話番号 | 0745-93-2003 |
アクセス | 近鉄室生口大野駅より「室生寺」行バス乗車。終点下車、徒歩5分 |
ホームページ | http://www.murouji.or.jp/ |
駐車場案内 |
駐車場:①室生寺駐車場 ②室生よもぎ餅本舗もりもと お客様駐車場 ③おもや室生寺山門前第1駐車場 ④おもや室生寺山門前第2駐車場 ⑤室生寺前駐車場(さやか) https://www.google.com/maps/d/u/0/edit?mid=1lHkZngrvrn7A8boXrRYCfEefSY4e2FU&usp=sharing |
紅葉
仁王門や鎧坂付近を中心に美しく色づく紅葉の名所です。今年もライトアップを開催。
しゃくなげ
石楠花の寺として知られる室生寺では、毎年4月下旬から、室生寺境内の石楠花が開きます。仁王門周辺、鎧坂、五重塔にかけて約3000株の石楠花が開花し、5月上旬頃まで美しい景観が楽しめます。
女人高野「室生寺」への旅
癒やしの聖地
真言宗室生寺派の大本山・室生寺は、女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名があり、石楠花(しゃくなげ)の名所としても知られています。
門前から室生川に架かる朱色の太鼓橋を渡ると、室生寺の世界へ。そこには、奈良・平安時代からの悠久の歴史が、現在に受け継がれています。街の喧騒から離れ、美しい堂塔や仏像を静かに眺めれば、自然と心が洗われ、リフレッシュできるでしょう。
「女性とともに今に息づく女人高野~時を超え、時に合わせて見守り続ける癒しの聖地~」として、室生寺は日本遺産に認定されています。時を超え、時に合わせて女性とともに今に息づき、訪れる女性たちを癒し続けています。
室生寺の伽藍と仏さま
春は桜や石楠花、初夏は青もみじ、秋には紅葉、そして冬は雪景色と季節ごとに境内は四季に彩られ、その表情を変えています。境内の堂塔には、美しい仏さまなどが安置されており、これらの多くは、国宝や重要文化財に指定されています。仏さまたちのお姿は、どれも繊細で美しく、優美であり、また時には力強くも見えます。
国宝
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重要文化財
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雪化粧の室生寺
奈良県の東部に位置する宇陀市は、「大和高原」と呼ばれるように県内では標高が高い地域にあります。この時期は、室生寺がある室生の里では雪が降り積もり、数日、銀白の世界に包まれる日があります。四季折々に色んな姿が見られる堂塔では、檜皮葺の美しい屋根に純白の雪が積もります。ゆっくりと拝観することができますのでぜひお越し下さい。