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鳥見山
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桜井市と宇陀市の境界ともなっている標高734.4mの山で、『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』にも登場します。
『万葉集』では、「窺(うか)狙(ねら)ふ跡見山(とみやま)雪のいちしろく恋ひば妹(いも)が名(な)人知らむかも」(『万葉集』巻10・2346)と詠まれています。
『日本書紀』神武天皇4年条には、「乃(すなは)ち霊畤(まつりのには)を鳥見山(とみのやま)の中に立てて、其地(そこ)を号(なず)けて、上小野(かみつおの)の榛原(はりはら)、下小野(しもつおの)の榛原(はりはら)と曰ふ。用(も)て皇祖天神(みおやのあまつかみ)を祭りたまふ」とあります。神武天皇は「敵に勝利し、国を平定、天皇に即位できたのは、皇祖の助けがあってこそ。」と感謝し、鳥見山(とみやま)で皇祖天神を祀る行事を行いました。これに因んで、「鳥見山中霊畤趾(とみのやまなかまつりのにわあと)」と刻まれた顕彰碑が建てられています。
中腹の鳥見山公園は、ツツジやヤマザクラ、秋には紅葉と色とりどりの景色を楽しむことができます。「勾玉池(まがたまいけ)」ではジュンサイやスイレンも見ることができます。また、展望台からは、眼下に宇陀市を一望でき、遠く奈良盆地も眼下に望むことができます。
アクセス | 近鉄榛原駅より「針インター」行バス乗車。「宇陀警察署前」下車、徒歩30分 |
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