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木造校舎でフォトジェニックな旅♡『奈良カエデの郷 ひらら』
神武伝承が残り「国の始まり」の場所と伝えられるエリア菟田野(うたの)。山あいの広い田畑を縫うように、さらりとゆく芳野(ほうの)川が美しく、春になると川沿いに約150本の桜が咲き誇ります。この長閑な場所に、フォトジェニックなスポット「奈良カエデの郷 ひらら」があります。
奈良カエデの郷 ひららの散策スタート
静かな里山の菟田野地区に、1935年に建てられたのが旧宇太小学校です。約70年間、学び舎としての役割を終えたのち、2013年にリニューアル。今では多くの観光客でにぎわう観光名所となっています。校舎も、お庭も、どこを切り取ってもステキなフォトスポットばかり!まずは校舎へ入ってみましょう。
教室、図書室と、当時の面影を残したままの建物は、とってもノスタルジック!
奥まで続く長い廊下に、黒板のチョーク跡まで、子どもの頃に見た情景がよみがえるようです。「給食は何が好きだった?」「どんな先生だった?」と、小学校時代の思い出話が弾みそう!
次は校庭に向かいましょう。お庭にい~っぱいカエデの木!なんと、世界各国のカエデが約1,200品種、約3,000本も植栽されているんですって!日本で唯一のカエデ植物園といわれているのも納得のスケールです。
でも、どうしてこれほどたくさんのカエデがあるのでしょう?
実はこのカエデは、宇陀市に住む写真家の矢野正善さんが収集されたものなのです。長年カエデの研究に取り組んできた矢野さんは、「寒暖差の激しい宇陀市であれば葉色はもっと美しくなるはず」と、3,000本にもおよぶ木々と、貴重な書籍を旧菟田野町(現宇陀市)に寄贈しました。矢野さんは今でも、カエデのお世話や庭のお手入れをされているそうです。
フォトジェニックポイント!
レトロな雰囲気を撮影したいなら「教室」窓から差す光が部屋全体を優しく包みこんでくれるので、柔らかな写真が撮影できますよ♪ |
アクセントも入れたいなら「音楽室」ピアノと五線譜の黒板を入れるとレトロ可愛い写真に!懐かしい歌のハーモニーを口ずさみそう! |
アングルにこだわりたいなら「廊下」
木製の廊下や窓枠がレトロな雰囲気でGood!廊下の奥行を入れると臨場感がでます。友達と撮影し合うのも楽しい♪
上級者向けには 「庭から校舎」
お庭から校舎にカメラを向けると、窓ガラスに夕焼け空のリフレクション。
天気に左右されますが、タイミングがよければ情緒あふれる写真が撮れます。
夏は青もみじ、秋は紅葉と、カエデが見頃の時期もおすすめ!
こちらの施設では、カフェやお土産物屋のほか、バーベキューや宿泊もできます。一泊するなら、星の降る宇陀の夜に、ステキな星空の写真が撮れそうですね♪
ちょっと足をのばして…「宇太水分神社(うだのみくまりじんじゃ)」
「奈良カエデの郷ひらら」から徒歩10分で、朱塗りの鳥居が見えてきます。ここは、水の神をまつる神社「宇太水分神社(うだのみくまりじんじゃ)」です。
「水分(みくまり)」とは「水配り」の意味。飛鳥に都がおかれていたころ、河川や水路の水を分配して、豊かな土壌をつくるために、大和の国の東西南北(宇太、葛城、吉野、都祁)に水分神社が祀られました。同社は東側にあたります。
鎌倉時代に建てられた本殿(国宝)は、三棟が立ち並ぶ「春日造」と呼ばれる建築様式。朱の色がとっても鮮やかでキレイですね。
境内は本殿を覆うように古木の杉が立ち並び、凛とした厳かな雰囲気。
近年は、パワースポットとしても注目されています。静かな場所で気持ちを落ち着かせたいときにおすすめしたいスポットです。